丹羽眼科 ─ Niwa Eye Clinic

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眼瞼けいれんとは

自分の意志とは関係なく、両目のまわりの筋肉が勝手にけいれんしてしまう病気です。
何らかの原因で筋肉を動かす神経が傷害され、脳から正しい指令が伝わらず。目の開閉がうまく機能しなくなります。

初期症状は、「まぶしい」「目が開けていられない」「目をつむっていた方が楽」「眼が乾く」「しょぼしょぼする」など様々で、ドライアイと似通った症状がみられます。
進行すると、自分の意志で目を開けようとしても開けられなくなったり、人や物にぶつかったりなど生活に支障が出るようになります。

症状の進行はゆっくりしていますが、自然に治る病気ではありません。
進行すると、まぶたが開かなくなり、目が見えない状態になることもあります。人によっては抑うつ症状もでてきます。

片側顔面けいれんとは

自分の意志とは関係なく、顔の片側の筋肉だけが勝手にけいれんしてしまう病気です。
顔の筋肉を動かす神経(顔面神経)が何らかの原因で傷害されると、自分の意志に関係なく勝手に目のまわりや口・ほお・あごの筋肉が動き、けいれんしてしまいます。

初期症状は、顔の片方の目の周りや口がピクピクします。進行すると、症状が頻繁に起こり、目の周りや口、ほお、あごなどの筋肉がひきつります。

治療法

ボツリヌス療法

日本では、眼瞼けいれん、片側顔面けいれん、痙性斜頸などの治療法として認可されている保険適用のくすりです。
緊張している筋肉に、緊張を和らげるくすり(ボツリヌストキシン)を注射し、けいれんや収縮の原因になっている神経の働きを抑えることで、緊張しすぎている筋肉を緩めるものです。
くすりの効果はおよそ2~4か月です(効果期間は個人差があります)。
効きすぎで「目が閉じにくくなる」「まぶたが下がる」などの副作用が起こることもありますが、一時的なものがほとんどです。

内服薬による治療

筋弛緩薬、抗てんかん薬、抗不安薬などの内服薬を使うこともあります。

その他

眼瞼けいれんでは、上まぶたをおさえる「クラッチ眼鏡」や「遮光レンズ」で症状を軽減できることがあります。

症状は似ているけれど違う病気

眼瞼ミオキミア

疲れや寝不足などがきっかけで、左右片側の上まぶたや下まぶたの筋肉の表面がピクピクしますが、時間がたつと症状が消失します。

ドライアイ

まぶしい、目が乾くなどの症状が眼瞼けいれんと似ています。

チック

片側顔面けいれんと似ており、まばたきや顔しかめの症状がでます。
しかし自分の意志でコントロールでき、けいれんの場所が移動するといった特徴があります。